自動車保険の等級制度の仕組み | かんたん自動車保険ガイド






自動車保険の等級制度の仕組み










自動車保険の保険料は、過去に事故を起こしたかどうかで決まる「等級」によって増減します。
こちらの等級制度の仕組みについて詳しく見て行きたいと思います。

全部で等級は「20」

初めて自動車保険に加入する時の等級は「6」で、そこからスタートする事になります。
そこから始まり、1年間事故なく過ぎれば翌年に等級は一つずつ上がって行く事になり、最高で「20」まで上がる事が可能です。
この等級が上がって行く程保険料の割引率も上がり、16等級以上になると最大で6割も安くなります。
無事故が続いている運転者は保険料が安くなるという事です。

逆に事故を起こしてしまうと等級は下がります。
この時に下がる等級は3つですので、最初に加入した年に事故を起こすと、等級は「3」になってしまう事になるのです。
そして同じ等級であったとしても、事故があった場合となかった場合で割引率が違って来ます。
等級と割引率は下の表のようになっています。

3等級下がる事故があった場合の等級は、一件の事故についてその後3年間適用されます。

例を挙げると、例えば事故を起こしたのが「12等級」の人であれば、1年経った時の契約ではその人は「9等級」に下がり、その上事故ありの割引率で計算されるので22%の割引です。もし事故がない人で9等級であれば43%の割引なので、事故があった場合の方が低い割引率になる事がおわかりいただけると思います。
そしてその後にはずっと事故なしで過ごした場合には、2年後には10等級になり3年後には11等級に上がりますが、その間はずっと事故ありの割引率が適用される事になります。4年後に12等級に戻った時点でやっと事故無しの割引率が適用される事になるのです。

ちなみに等級制度は別の呼び名で「ノンフリート等級」と言われる事もあります。
これは通常の自動車保険の契約をノンフリート契約と呼んでおり、この契約のためにできたのが等級制度だからです。
法人等が営業車など一度に10台を超える車の分の保険を契約する際、「フリート契約」と呼ばれる違う契約になり、こちらの保険料は等級制度とは違う料金体系を用いて計算されます。

事故を起こしても等級が下がらないケースとは

事故を起こしてしまうと等級が下がって保険料が上がってしまう、と言うお話をしました。
しかし事故を起こせば必ずしも等級が下がるという訳でもないのです。

なぜなら、事故を起こしたら等級が下がると言うのは本当は正しくなく、実際には事故を起こし保険料が支払われると等級が下がると言うのが正しい表現だからです。
ですから事故が起きて例えば車両に損害を受けたとしても、修理を自費で行い保険を使わなければ、等級は下がらないという事です。

また車両保険対象になる事故のうち、台風や火災などが原因のケースや、盗難や悪戯が原因のケースでは、保険金が支払われたとしても1等級しか下がりません。
さらに無保険車傷害保険や、搭乗者傷害保険、人身傷害保険は、保険料が支払われたとしても等級が下がる事はありません。
賠償責任が発生しないでこれらの保険のみを使用するケースは、等級には影響しない「ノーカウント事故」として扱われることになります。

つまり事故を起こせば、即等級が下がってしまうという訳ではないのです。

保険会社を変えた時の等級の扱い

事故など起こし等級が下がってしまう事になった時、そのタイミングで保険会社を乗り換えたとしても新しい保険会社でも等級は引き継がれますので、等級が下がるのを防ぐことは出来ません。

逆に言えば上がっている等級も引き継がれるので、安い保険会社に変えて行けば更にメリットがある事になります。

国内系の保険会社であろうと外資系であろうと等級は引き継げますし、ネット経由で入ったもの通販で入ったもの、それらも全く関係ありません。
ただし一部の共済では引継ぎが出来なかったり、引継ぎの際に特別な手続きが必要だったりするので、確認が必要になります。
ちなみに全労済やJA共済などでは普通の保険会社同様、引継ぎが可能です。

また万一嘘の等級を申告して契約した場合はどうなるでしょうか。
もし契約した時に事故歴などを隠したとしても、契約した後に以前の保険会社からの情報開示があり必ず知られてしまいます。
そして正しい等級に基づいた請求が来ることになりますから、申告時に嘘をつくのは無駄な事です。正直に申告して下さい。

満期に伴う等級のリセットに注意

高い等級を引き継いで新しい保険会社で契約すれば、その高い等級の割引率が適用され保険料が安くなると言うメリットがありますが、保険会社を変えるタイミングには注意する必要があります。

それは以前の保険が満期で終了になっている場合、次の契約をするまでに時間が開いてしまうと等級がリセットされ、再び6等級からスタートになってしまうかもしれないからです。

自動車保険は重複して二つ以上の保険に加入したり、契約期間に途中解約して他の保険に乗り換えるなどという事は出来ません。
ただし、新しい保険会社に申し込みを済ませておいて、もう一つの保険が満期になるタイミングでそちらに切り替えるという事は可能です。
ですから保険会社を変える場合には、満期日までに余裕を持って手続きを進めておくことが必要になっています。
尚、自動車保険の保険期間は満期日の午後4時までとなっていますので、少しも空白が出来ないように注意が必要になります。

ここで等級が低い方は、満期で等級がリセットされるのであれば、わざとそうした方が得なのでは?と考えたかもしれませんがそうはうまく行かないようになっています。
等級が5以下だった場合には、満期から13か月以内に契約された場合その等級が引き継がれる事になっているのです。
ようするにリセットするのは1年以上が必要という事になり、車を運転し続けるのであれば事実上無理だと言う事です。